サーバーに不都合なエアコン形状
重要基本セッティング「吸排気分離」
サーバー室やラックをエアコン冷却する場合、コールド側とホット側を分離して設計すれば効率の良いエアフローとなります。コールド側は空調からの冷気のみをマシン前面に導くこと、ホット側の排熱はコールド側に回り込まないようにリターン流路を計画することが大切です。
天井埋込型で4方向吹出はNG
冷気が4方向吹出のエアコンは吹出口の中央にホットリターンがありますので流路の分離が困難、常にホット/コールドが混ざり合う状態になります。マシンの吸気温度は高めになり、その分強めのエアコン能力に頼りますので、空調馬力の大型化、消費電力の増大などコストデメリットが多く発生します。
スタンド型は使い方次第
床置きスタンド型では上段に冷気吹出口、下段にホットリターンとなります。本体はサーバーラック後面に設置し、吹出口にダクトを接続してラック前面まで冷気を延長すると良好な吸排気分離が構築できます。
参考導入例
空調は「1方向吹出」がベター
ラックと空調の位置関係の調整だけで「ラック前面に冷気、排熱をスムーズにリターン」が出来上がります。後付けの天吊型ではラックの位置に合わせて取付を計画します。ラック上部と天井(エアコン)の間に簡易的なエアフローディフューザー(補正板)を設置するとベスト。エアコンとラックの位置が物理的に合わない場合はダクト延長やZITS冷気導入システムなどを用います。
■ZITS冷気導入システム
さらにマシン規模と空調馬力の適合を正しく設計すれば最もシンプルで最大の効果があるサーバー冷却システムが出来上がります。
重要なポイントを見極め、過大な設備にしないことが大切。無駄な出費となる前に是非ZITSの空冷最適化運用術をご利用ください。
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