発熱量とエアコン馬力の適合換算
マシンの発熱量に対するエアコンの必要馬力は消費電力からの換算値で簡単に数値化できますが、しかしそれだけでは不十分、以下のバイアス補正がとても重要になります。
1)カタログ数値と実際電力の差異
カタログの数値は最大電力ですので、実際にマシンを運用するときの数値は異なります。マシンの用途や運用状況などで大きく推移しますので十分に精査を行ないます。
2)吸排気分離の有無
吸気と排気を仕切るアイルキャッピングや正しいエアフローマネジメントを行なえば最低限の設備で済みますが、物理的にそれが出来ない場合にはマージン(余剰性能)を上乗せすることで対処します。空調の導入コスト、ランニングコストに大きく影響する項目です。当社でよく用いるマージン推移幅はおよそ×1.3~×2.0。
3)その他の諸条件
部屋の広さに対する必要馬力加算や局所的な熱溜りの有無、直射日光での温度推移など様々な項目があります。影響が大きい部分とそうでない部分を的確に見極めることが大事。お客様ごとお部屋ごとに異なりますので個別での調査対象となります。
マシン適合は画一的な公式ではありません。電力やマージン上乗せを大きく見積もれば単に安全ではありますが、過剰な設備投資となりコストリスクが上回ります。シンプルで安全、コストも最小限の効率的手法がありますので是非ご相談ください。 |
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